くん炭機の選び方|移動型と固定型の違いと導入コスト
2026.08.04
もみがらのくん炭化に取り組もうと思っても、「どんなくん炭機を選べばいいの?」と迷う方も多いはずです。くん炭機には大きく移動型と固定型があり、農場規模や使い方によって最適なタイプが異なります。本記事では、くん炭機の種類・選び方・導入コストをわかりやすく解説します。
くん炭機の主な種類

①野焼き・簡易くん炭器
最もローコストな方法です。金属製の円錐形容器(くん炭器)を使って野焼きする伝統的なやり方です。費用は数千円〜数万円と安価ですが、処理量が少なく、煙が出やすく、天候に左右されやすいデメリットがあります。
②固定型くん炭製造装置
農場や集荷場に設置して使う固定型の炭化装置です。大量処理が可能で、自動化・省力化も進んでいます。設備費用は数百万〜数千万円規模になることも多く、主に農業法人や農協などが導入しています。
③移動型くん炭機(Heltyタイプ)
TAYASUが開発したHeltyは、2tトラックに積載して農場間を移動できる点が特徴です。固定型に比べて導入コストを抑えつつ、野焼きに比べて圧倒的な処理能力を実現しています。
移動型と固定型の比較
| 項目 | 野焼き・簡易器 | 移動型(Helty) | 固定型 |
|---|---|---|---|
| 導入コスト | 数千〜数万円 | 要問い合わせ | 数百万〜数千万円 |
| 処理能力 | 低い | 約100L/時 | 高い |
| 移動性 | 可 | ◎(トラック積載) | ✕(設置型) |
| 煙・臭い | 多い | 大幅に抑制 | 設備により異なる |
| Jクレジット対応 | △ | ◎ | ◎ |
| 向いている規模 | 個人小規模 | 中規模〜複数農家 | 大規模・農業法人 |

Heltyが選ばれる理由
Heltyは福井県の鉄工所TAYASUが設計・製造したくん炭機です。現場の農家の声を反映しながら改良を重ね、以下の特徴を実現しています。
- 投入から炭化まで10〜30分で完結
- 1時間あたり約100リットル(約10kg)の連続製造
- 2tトラックに積載可能なコンパクト設計
- CO2削減量の記録・管理がしやすくJクレジット申請に対応
- 鉄工所ならではのメンテナンス・修理体制
くん炭機導入を検討する際のポイント
年間のもみがら発生量を確認する
10アールの水田から発生するもみがらは約60〜100kgです。農地面積からおよそのもみがら量を試算し、必要な処理能力を見極めましょう。
Jクレジット取得を視野に入れるか
Jクレジット申請を検討する場合は、製造量・炭素含有率・施用量の正確な記録が必要です。対応した機器・管理体制を選ぶ必要があります。
複数農家での共同利用も検討する
Heltyのような移動型くん炭機は、複数の農家が共同で1台を使いまわすことも可能です。導入コストを分担できるため、地域ぐるみの取り組みとして広がっています。
まとめ
くん炭機選びは、農場規模・処理量・予算・Jクレジット対応の有無によって最適解が変わります。移動型のHeltyは中規模農家や複数農家の共同利用に適しており、コストと機能のバランスが優れています。
- くん炭機には野焼き・移動型・固定型の3種類がある
- Heltyは移動型で1時間100L製造・Jクレジット対応
- 導入前に年間もみがら量と活用目的を整理することが重要